2016/01/27
今までありがとう。。。☆
いつの間にか
「ずっと使ってなかったから処分した」
と話すと
「断捨離したんだ!」
と言い直されるのが当たり前になってますが
私自身、あまり馴染めないまま今に至ります。
いっその事
「禊したの」
位に言い換えた方が
気分的にはしっくり来るかな。。。
とも思ったりしています。
だけど、先日は
「お別れ」
した気持ちになった日でした。
私が9歳の頃にプレゼントしてもらった
艶やかな木目のワインレッドカラー
YAMAHAのピアノ。
(グランドギャラリーさんで同じ型のピアノが売られてます)
最初は黒い電子ピアノを使ってたのですが
当時通っていたピアノ教室の先生が書いた手紙を
ピアノ売りの若い営業マンが持って来たという
見事なチームプレイの成果で
我が家に本物のピアノが来る事になったのですが
「電子ピアノのままでは
音の強弱を表現するテクニックが
なんたらかんたら…」
とのこと。
私の母かよこさんの親心をざわつかせる手紙を読ませる程
テクニカルな演奏を私が出来てたわけでもなく
今思えば
「電子ピアノで充分でしたね」
と、どこか申し訳ない気持ちになりながら
かれこれ忘れる位
誰も演奏をしなくなったピアノを
こちらに買い取っていただきました。
タケモトピアノさんに決めた理由は
買い取り価格が
他社と比べて一番高かったからなのですが
問い合わせをしてから引き取りまで
スタタタターッ!
と、あっけなく早く終わり
とても丁寧な対応でした。
ピアノ引き取りと同時に
その場にポーン♪と
一括現金を置いていく所も魅力的です。
若いお兄さん二人で
それはそれは慎重かつ丁寧に運び出すのですが
電話越しでピアノの状態を業者に伝える際
見た目U字工事さんに似てるお兄さんが
「♪たぁりぃらぁりぃらぁりぃらぁらぁ…」
と、高い音から順に鍵盤を鳴してる時
曲ではなくて
どこか、たどたどしい音色を聞いていると
このピアノが来た頃を思い出し
じ~ん…とした気持ちで視界が涙でぼやけつつも
書類にサインしなければいけなかったり
ピアノのスペースを使って収納計画を段取りしたりと
ゆっくり思い出に浸りきれなかったので
今、あの頃の写真を引っ張り出してみました。
この写真では色の良さが伝わらないですね。。。
伝わるのは
昭和の家庭にありがちな
レース編みのカバーの存在感ですが
一緒に映っている
私の祖母ちばばお手製のレース編みを
届いたばかりのピアノ椅子にカバーして
同じくちばばお手製のベストを
渡部姉妹が着ての記念写真です。
ピアノの発表会の写真を見てみると
初めての発表会であろうこの私。
せっかくの発表会なのに
何故お墓参りムードの花を抱きかかえているのかしら…?
薄い記憶を辿ると
会場入り口に飾られてた大きなスタンドフラワーを
生徒のみんなで分けてお持ち帰り後のシーンで
誰からも花束をいただけない子も
手ブラはナシよ。
のシーンでした。
発表会の帰り道でのショット。
何故かこの時代の写真では
どれもこれもこんな顔してます。
ちばばのアフロチックなヘアースタイルも気になりましたが
次に見つけたこの写真を見て安堵。
この時は、ちゃんとした花束をいただけたみたいです。
発表会では、いくつかの曲を弾いたのですが
唯一覚えていてお気に入りだった曲は
くるみ割り人形の曲でした。
セールスのお兄さんに手紙を渡した先生は
うちがピアノを購入してから間もなく
産休に入り居なくなってしまい
その後、何人も先生が産休に入れ替わり立ち替りました。
私は小学校卒業と同時期に
ピアノ教室に通う事を辞めてしまうのですが
「ジャズピアノとか弾いてみたかったな…」
と、今更ながらも思っています。
私の3歳の息子が
どうゆう訳か、くるみ割り人形の曲が好きで
時々テレビで流れてくると
ご機嫌に画面に夢中な息子。
偶然にしては不思議だなぁ…
とも思っているので
よくしゃべるようになった息子に
どうして好きなのか
今度、理由を聞いてみようかな。
色々な音を出してくれてありがとう。
ピアノさん。。。☆

